昨年末に Prince of Percia: SOT をやって以来、全くPCゲームをプレイする気が失せていたのは前回書いたとおりである。 Painkiller も昔の面クリア型ゲームを中途半端に模したような感じでかなり興醒めというか期待外れだった。ところが、 ビデオカードのアップグレード予定も当分ないので今年はこのまま何もやらずに済まそうかなどと思っていたところ、あっさりと その方針を覆らせるゲームに当たってしまった。何のことはない、 Unreal Tournament 2004 である。デモ版をダウンロードして遊んでみたところ、ネットワーク対戦のOn-slaughtが実に面白い。デモ版でこれだけ遊べていいのだろうかという出来の良さに率直に驚いてしまった。 前作では、前々作からのグラフィックスの進歩にばかり目を取られ、時間もないということでUTで定評のあるボットの能力を信用してシングルプレイのラダーを クリアしあっさり通り過ぎていたのが、今作のONSで遅ればせながらやっとネットワーク対戦FPSの真価に触れたような気がする。グラフィックス上は前作からほとんど進歩しておらず、またキャラクターもほとんど使い回しという状態ではあっても、乗り物 が正式サポートされたことで遊びの幅が立体的に広がった。最近では乗り物が登場するFPSは珍しくないとはいえ、Unrealの世界の武器の扱いに慣れすぎているせいか、Halo等では味わえない絶妙のバランスを感じる。それも、Haloほどにはかっちりと した作りでもなく、Unrealという名の文字通り非現実的にキャラクターがぴょんぴょん跳び回りつつ激しく接近戦を行うというのがUnreal Tournamentの真骨頂だ。20分程度で済むONSは実にリプレイバリューが高く、たとえ負けても激しい抗戦ができればそれなりに満足感がある。その場限りの人間のチームは、上級者と下級者が混ざっているのでよりメリハリのあるプレイを楽しめる。ONS(とASの一部)では乗り物もあるので、1on1だとさかんにサイドステップで飛び回る上級プレイヤーを叩ける逆転のチャンスも増え、集団ゲームとして実に合理的なハンディキャップ配置である。PCの...